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カナダでの子育て: RESP: 口座開設

(情報更新、加筆/修正、体裁修正等を含む)

RESPの口座開設時のポイントについてまとめてみましょう。

RESPプランの種類

RESPには3種類のプランがあり、受益者や拠出の形態を元に選ぶことが出来ます。
1. ファミリープラン (Family Paln)
いわゆる一般的な「親が自分の子供 (一人でも複数でも) に積み立てる」形態のRESPは、コレだと理解して問題ないでしょう。 複数の受益者を指定することが出来ますが、受益者は加入者の血縁関係者 (子、孫、兄弟姉妹、養子) でなくてはなりません (甥、姪、叔父、叔母、いとこ、または自分自身は、ここでは血縁関係者とはみなされません)。また、受益者は指名される時点で21歳未満である必要があります。
銀行や証券会社等の金融機関にその口座を開設し、加入者自身が拠出及び投資先 (金融機関が提供する各種投資商品) の選択等を管理します。

2. 個人 (非ファミリー) プラン (Individual (non-family) plan)
受益者を一人だけ指名することができ、それは血縁関係者である必要はありません。自分自身を指定することも可能です。
ファミリープランと同様に、銀行や証券会社等の金融機関にその口座を開設し、加入者自身が拠出及び投資先 (金融機関が提供する各種投資商品) の選択等を管理します。

3. グループプラン (Group plan)
受益者を一人だけ指名することができ、それは血縁関係者である必要はありません。 グループプランは、いわゆるグループプラン専門の非営利の財団や信託を通して、同世代の子供を受益者としている他の加入者のアカウントと共に、資金をプールする形で一括管理運営されます。一般的に、引き出し額やその頻度等に関して細かなルールが (運営機関毎に) 設定されていることが多く、契約時には特にその独自のルール等をよく理解しておく必要があります。
グループプランは、
  1. 投資先の選択等を業者に任せたい
  2. リスクの少ない投資で運用したい
  3. 初めに設定した拠出スケジュールを、長期に渡り不履行無しに実践できる
  4. 子供が将来高等教育機関に進むことがほぼ確実である
という4つの条件が揃っている場合に、有効な選択肢のひとつとなるでしょう。
* グループプランでは、運営機関毎に独自の細かなルールを設定しているのが一般的です。したがって、以降の拠出及び引き出しに関する説明からは省きます。詳しくは各自の運営機関にお問い合わせください。

金融機関の選択

RESPの運用は、RESP Promoterとして正式に政府の認可を得た各種金融機関が扱っている、各種投資商品を通して行うことになります。したがって、投資商品そのものの好みを元に、口座を開設する金融機関を選択することも出来るでしょう。また、日頃既に取引をしている銀行にRESP口座を開けば、拠出手続きやポートフォリオの管理なども比較的スムーズに行えるでしょう。拠出の頻度によっては、週ごとや月ごとに何らかの変更を行うような場合もあることを想定すると、それらの作業の手軽さを重視して金融機関を選択することも良いでしょう。
ちなみに、後述するグラントの申請や受給等は金融機関が代行して行うことになりますが、その点はどの金融機関を選んだとしても、受給形態や金額に変わりはありません。

口座開設時には、家族構成や子供の年齢等の情報を元に、担当者とよく相談して、プランや投資先、また拠出の頻度や金額などを設定するようにしましょう。