
一般の大手銀行 (できればカナダ6大銀行の内のひとつ) に既にチェッキングアカウント等を所持していることを前提に、そこからの定期的な自動引き落としという方法で別口座で資金形成を行う際、積み立て貯金に特化したオンライン口座を持つことは、とても有効な方法であると言えるでしょう。
そんな中でも、
- 金融機関の信用度
- 利息の高さ
- 別口座からの資金移動 (transfer) の手軽さ
- オンラインバンキングの操作性
- 各種キャンペーンの充実
金融機関の信用度
もともとはオランダの大手金融機関「INGグループ」が運営する「ING Direct Canada」として1997年に始まったこのオンライン銀行業務サービスは、2012年からはカナダ6大銀行のひとつ、Scotiabank の傘下となり、2014年より正式に「Tangerine」ブランドとして運営されています。各種大手金融機関同様、当然 CDIC (Canada Deposit Insurance Corporation -- アメリカでの「FDIC」に相当するもの) に加盟しており、信用のおける金融機関のひとつとして認識されています。
利息の高さ
店舗業務を持たないオンライン銀行の特徴のひとつとして、その利息の高さが挙げられます。近年は一般銀行のがんばりもありその差は縮まっているとも言えますが、平均的にはまだまだオンライン銀行口座の方が一般銀行の1.2~1.5倍程の利息を実現していると言えます。Tangerine も、比較的高い利率を常にキープしているオンライン銀行のひとつです。>> Tangerine - Rates (利息一覧) ページ
別口座からの資金移動 (transfer) の手軽さ
当然のことながら transfer は無料であり、またスケジュールを決めての自動振込みなどの機能も充実しています。
オンラインバンキングの操作性
店舗業務を持たないオンライン銀行では、そのインターフェイスおよび操作性は、必然的によりシンプルかつ洗練されたものになります。Tangerine もその例に漏れず、単純かつ明快な操作性は、非常に好感が持てます。
各種キャンペーンの充実
個人的には、この各種キャンペーンの充実度が、Tangerine 最大の魅力と感じています。期間限定でしばしば行われる、新規入金分への利息2倍キャンペーンに始まり、新規口座開設などに伴って常に何らかのキャンペーンが行われているといっても過言ではありません。
ひとこと
(管理人個人の見解と断った上で...)近年、その規模が大きくなるにつれてサービスの範囲も広がり、チェッキングアカウントやクレジットカードのサービスも充実してきている Tangerine ですが、管理人個人としてはあくまで余剰資金貯金のための貯蓄口座のみ (セービングアカウントと TFSA) の利用という形をとっています。つまり、チェッキングアカウントを通じての生活資金の引き出しやクレジットカードによる買い物等といった利用は、現在及び将来的においても想定しておらず、それらの商品にも手を延ばす予定はありません。メインの一般銀行からの週に一回の自動引き落としにより、予算から引き離し、自動的に貯蓄を育て続ける運用先として利用することにしています。